CAT 02 — 経営実装 | ClaudeCode本質活用100ノック
CATEGORY 02 / 10 KNOCKS

経営実装
── 日次意思決定を加速させる10ノック

CAT 01で"土台"が整ったら、次は実務に効かせます。朝のKPIレビューから夜の日報まで、経営者の1日をClaudeCodeでどう圧縮するか。MCP連携・RAG・スキル・サブエージェント、全部使って"経営者の時間を返す"ノック集。

CAT 02 / 10 KNOCKS

▼ このカテゴリの10ノック

  1. 朝7時、売上KPIがSlackに届く仕組み
  2. Zoom議事録 → タスク → Notion自動起票
  3. 競合の週次動向を自動レポート化(X × note × Web)
  4. 月次財務レビューをClaudeに下書きさせる
  5. 顧客フィードバック自動分類(Slack / メール / フォーム)
  6. 採用応募書類の1次スクリーニング自動化
  7. 日報をClaudeが書く(Git log × カレンダー × Slack)
  8. 社内FAQボット(Notionナレッジ × RAG × Skill)
  9. 顧問先レポートの初稿を自動生成する
  10. 意思決定ミーティングの事前資料を自動準備
KNOCK 11 / CAT 02 — 経営実装

朝7時、売上KPIが
Slackに届く仕組み

経営者が毎朝スプレッドシートを開きに行く時代は終わりです。ClaudeCode + Google Sheets MCP + Slack MCP の3点セットで"毎朝7時、主要KPIが整形された形でSlackに届く"状態を1時間で作ります。

🎯 このノックが解く問題

多くの経営者は「朝イチでKPIを確認する」という毎日の儀式に1日10-20分使います。月換算で5-8時間。1年で60〜100時間。これ全部"見に行く"という動作に消えてます。KPIは向こうから届いてくるのが正解です。

🧭 前提
  • KPIが既に1枚のスプレッドシートに集約されている(なければここが先)
  • Slack(Discordでも可)の通知用チャンネルが作ってある
  • Google Sheets MCP / Slack MCP がClaudeCodeに追加済み(K04参照)
✅ 実装ステップ

Step 1 — KPIのデイリー集約シートを作る

見るべきは多くて5指標。例:売上 / 問い合わせ件数 / 新規登録数 / 解約数 / MRR。これを1枚のシートの最上段に置く。

Step 2 — スラッシュコマンド化する

.claude/commands/morning-kpi.md

---
description: 朝のKPI要約をSlackに投稿
---

# /morning-kpi

手順:
1. Google Sheets MCP で対象シートの KPI サマリー範囲を取得
2. 前日比/前週比/目標達成率を計算
3. 以下フォーマットで Slack MCP に投稿:

```
☀️ {今日の日付}
💰 売上: {値}円 (前日比 {%}%)
📥 新規問合せ: {件} 件(目標 {件} / {%}%)
📈 MRR: {値}円 (前月比 {%}%)
⚠️ アラート: {閾値超え項目}
```

4. 前日比がマイナス10%以上なら 🚨 をつける
5. 週末はこのコマンドをスキップ

Step 3 — 毎朝7時に自動実行(Cron or フック)

# macOSユーザー: crontab -e
0 7 * * 1-5  cd ~/projects/my-company && claude --prompt "/morning-kpi"

サーバー運用するなら GitHub Actions のスケジュール実行、もしくは Cloudflare Workers の cron triggers に載せ替える。

CC講座第2回で「カレンダーに明日12時に会議登録して、とAIに話しかけると、MCP経由でリクエストが送られて登録される」という話をしました。同じ原理です。AIが直接API叩こうとすると毎回コードを書く必要があるけど、MCPがその"翻訳層"を担ってくれる。Google Sheets MCP も Slack MCP も同じく、"経営者の言葉"を"API呼び出し"に変換してくれます。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — .claude/commands/morning-kpi.md
---
description: 朝KPI要約 → Slack投稿
---

# /morning-kpi

参照先:
- Google Sheets: {SHEET_ID}
- Slack channel: #kpi-morning

実行:
1. シート A1:E1 から指標名を取得
2. シート A2:E2 から当日値を取得
3. シート A3:E3 から目標値を取得
4. 差分計算し、以下で投稿:

```
☀️ {date} KPI レポート
{各指標: 値 / 目標 / 達成率}
```

🚨 ハマりポイント3つ

  • スプシの見た目に頼った実装:列が増減するとスキーマ崩壊。最初から名前付き範囲("kpi_summary")で参照する
  • 週末・祝日にも通知が飛ぶ:cron設定で平日指定 or スクリプト内で Date.getDay() で弾く
  • Slack MCPのトークン権限:投稿だけなら chat:write。DMしたいなら im:write が別途必要
KNOCK 12 / CAT 02 — 経営実装

Zoom議事録 → タスク →
Notion自動起票

「あの会議で誰が何をやるって決まったっけ…?」が永遠に無くなる実装。Zoom録画の文字起こしから、担当者と期限つきタスクを抽出し、Notionに自動起票までやり切るノック。

🎯 このノックが解く問題

経営者にとって"会議の終わり"はスタート地点です。でもタスクが明文化されないまま次の会議に流れる組織が9割。議事録を書く時間・タスクを整理する時間・誰かにリマインドする時間、全部経営者の時間を食い潰します。ここを完全自動化します。

🧭 前提
  • Zoom録画 or Google Meet録画(Cloud Recording)が自動生成される設定済み
  • 文字起こしはZoom AI Companion / AssemblyAI / Whisperのいずれかで自動化
  • Notion MCP がClaudeCodeに追加済み。タスクDBが1つ存在する
✅ 実装ステップ

Step 1 — 文字起こし取得フロー

Zoom ならダウンロードAPI、AssemblyAI なら録画ファイルを渡してJSONで受ける。僕はzoom-recordingsという自作スキル1本で"録画リスト取得 → VTTダウンロード → 話者分離"まで1コマンド化しています。

Step 2 — タスク抽出スキルを作る

.claude/skills/meeting-to-tasks/SKILL.md

---
name: meeting-to-tasks
description: Zoom議事録から担当・期限付きタスクを抽出。「議事録をタスクに」
---

# タスク抽出ルール

抽出対象(Yesパターン):
- "○○さん、○○までにやっておきます"
- "○○は○○担当で"
- "次までに○○"

除外(Noパターン):
- "○○したいですね"(願望)
- "○○かもしれない"(推測)
- 雑談・余談

出力フォーマット:
- [ ] {タスク} | @{担当} | {期限:YYYY-MM-DD}

Step 3 — Notion への起票

# Claudeのセッション内で
"meeting-to-tasks スキルで 2026-04-19_weekly.vtt からタスク抽出して、
Notion の タスクDB(ID: xxx)に起票して"

Notion MCPが起票まで代行。担当者は Notion の People プロパティに紐付け、期限は Date プロパティに入れる。

僕はCC講座の勉強会すべてをstudy-archive-pluginで自動アーカイブしています。Zoomダウンロード→R2アップ→文字起こし→チャプター/サマリー/クイズ自動生成→DB登録→RAGベクトルDB投入→git pushまで1コマンド。このノックの応用版です。録画は"溜めるな、流せ"──取得→処理→インデックス化まで完全自動化が鉄則。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — /meeting-to-notion コマンド
---
description: 議事録ファイルを読んで Notion にタスク起票
---

# /meeting-to-notion $ARGUMENTS

$ARGUMENTS = 議事録ファイルパス

手順:
1. 議事録ファイルを Read
2. meeting-to-tasks スキルでタスクを抽出
3. 抽出結果をユーザーに表示して承認を求める
4. 承認されたら Notion MCP で タスクDB に起票
5. 起票後の Notion URL を返す

🚨 ハマりポイント3つ

  • 抽出精度が低い:発言ベースだと"言ったけどやらない"が混じる。必ず"承認フェーズ"を挟む
  • 担当者名の揺れ:「田中さん」「田中」「Tanaka」が別人判定される。Notion Peopleで正規化
  • 期限曖昧な発言:"来週までに"の扱い。スキル側で"来週金曜17時"と明示デフォルトを入れる
KNOCK 13 / CAT 02 — 経営実装

競合の週次動向を
自動レポート化する

競合3社のX投稿・note記事・公式サイト更新を毎週月曜朝にサマリーで届ける仕組み。"気になって見に行く"時間をゼロにしつつ、動きを見逃さない。

🎯 このノックが解く問題

競合ウォッチは経営者にとって"重要だけど後回しになる"仕事の代表格です。しかも見てる間にタイムラインで別の情報に流される。これをClaudeに任せて"結論だけ受け取る"状態を作ります。

🧭 前提
  • 競合3〜5社をリストアップ(X アカウント / noteアカウント / 公式ブログURL)
  • Xは直接検索できないため、Grok API(xAIの x_search + web_search)を利用する(僕の自作スキル x-viral-research を流用)
  • 出力先は自分のメール or 専用Slackチャンネル
✅ 実装ステップ

Step 1 — 競合リストをYAML化

competitors.yaml

competitors:
  - name: A社
    x_handle: "@competitor_a"
    note: "https://note.com/xxx"
    blog_rss: "https://xxx.com/feed"
  - name: B社
    ...

Step 2 — 週次リサーチスキル

.claude/skills/competitor-watch/SKILL.md

---
name: competitor-watch
description: 競合の直近7日間の動きをまとめる
---

手順:
1. competitors.yaml を読む
2. 各社について過去7日のX/note/blog 最新を取得(Grok + Web)
3. 以下フォーマットで要約:

## A社 (@handle)
- X最新投稿: {概要3行}
- 伸びた投稿トップ1: {URL} + なぜ伸びたか
- note新着: {タイトル + 要旨}
- blog更新: {タイトル + 要旨}
- **今週の注目点**: {1行}

4. 全社まとめた"今週の市場全体の動き"を最後に3行で出力

Step 3 — 月曜朝に自動実行

# crontab
0 8 * * 1  cd ~/projects/watch && claude --prompt "/competitor-watch"
# 出力をメール送信 or Slack投稿

僕の自作スキル x-viral-research は Grok 4.1のLive Search API(x_search + web_search)を使って、10トピック並列 fan-out で5分53秒・523 URLs 収集できています。1回のコスト $0.30〜$1.00。毎週これを回すだけで、市場の動きは誰よりも早く把握できます。Claude Codeは生成、Grokは検索──餅は餅屋で分業するのが鉄則。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — Grok連携スクリプト(抜粋)
// research.mjs(x-viral-researchスキル流用)
const res = await fetch("https://api.x.ai/v1/responses", {
  method: "POST",
  headers: { "Authorization": `Bearer ${XAI_KEY}` },
  body: JSON.stringify({
    model: "grok-4",
    input: competitorPrompt,
    tools: [{ type: "x_search" }, { type: "web_search" }]
  })
});

🚨 ハマりポイント3つ

  • 情報量が多すぎて読まれない:要約は"3行まで"と制約を入れる。詳細は別レポートで
  • 同じネタを毎週書かれる:過去4週分の要約をRAGに入れておき、"重複排除"を指示
  • Grok APIの課金:週1回×5社なら月$10以内。でも調子に乗って毎日回すと跳ねる
KNOCK 14 / CAT 02 — 経営実装

月次財務レビューを
Claudeに下書きさせる

月末、会計SaaSから損益を出して自分で要約する時間、終わらせましょう。会計データCSV + 前月比較 + 経営者向けコメントまで、Claudeに初稿を書かせて自分はレビューだけ。

🎯 このノックが解く問題

月次レビューは"数字を眺める"と"意味を読み解く"の2工程で成立します。前者は完全自動化できるのに、多くの経営者は前者に時間を取られて後者まで辿り着けない。Claudeに前者を丸投げします。

🧭 前提
  • 会計SaaS(freee / マネーフォワード等)から月次P/L CSVをエクスポートできる
  • 過去12ヶ月分のCSVが社内の1フォルダに蓄積されている
  • 数値は Claude のコードツールで読ませる(Python or JSスクリプト経由)
✅ 実装ステップ

Step 1 — CSV → 構造化データ

各月のCSVを読み込み、勘定科目ごとに月次推移を時系列配列に変換する。これはClaude に "Python で読んで月次推移の dict を作って" と言えば一発。

Step 2 — 月次レビュースキル

.claude/skills/monthly-review/SKILL.md

---
name: monthly-review
description: 月次P/Lから経営者向けレビュー初稿を生成
---

手順:
1. accounting/ 配下のCSVを全部読む
2. 当月と前月・前年同月を比較
3. 以下の観点でコメント生成:
   - 売上: 予算達成率、前月比/前年比、トレンド
   - コスト: 異常値(前月比±20%以上)があれば警告
   - キャッシュフロー: 月末残高と減少率
4. 最後に"経営判断として検討すべき3点"を列挙

出力:
markdown形式でreports/YYYY-MM-review.md に保存

Step 3 — 顧問税理士 / CFOと共有

レビューmdを顧問先と共有することで、月次ミーティングの密度が10倍になります。ミーティングは"内容の確認"ではなく"意思決定"に使えるようになる。

僕の自作スキル mf-estimate-csv は見積データをマネーフォワードクラウド請求書インポート用CSV(Shift_JIS)に変換するスキル。費用対効果レポート(ROI)も自動生成できます。"AIで効率化した時間 × 時給単価"を、"AI利用の追加コスト(API料金等)"と比較してROIを出す仕組み。経営者は数字ベースで"AI投資の元が取れてるか"を月次で見るべきです。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — monthly-review 出力フォーマット
# 2026-04 月次レビュー

## サマリー
- 売上: ¥XXXX (予算達成率 XX% / 前月比 XX%)
- 営業利益: ¥XXX (前月比 XX%)
- 現金残高: ¥XXXX

## 今月の注目点
1. {注目点1}
2. {注目点2}

## 経営判断として検討すべき3点
- [ ] {検討事項1}
- [ ] {検討事項2}
- [ ] {検討事項3}

🚨 ハマりポイント3つ

  • 数字の丸投げだけで意味が出てこない:過去12ヶ月の文脈をRAGに入れてから生成させる
  • センシティブな財務データをクラウドに置く:Claude API利用時はAnthropic Businessプラン推奨(学習使用されない保証)
  • 税務判断まで任せる:Claudeは下書き役。最終判断は必ず税理士・会計士に確認
KNOCK 15 / CAT 02 — 経営実装

顧客フィードバック自動分類
(Slack / メール / フォーム)

顧客の声は散在している限り、ただのノイズです。Slack・お問い合わせメール・アンケートフォーム、全部を1箇所に集約+自動分類+週次要約。この仕組みがプロダクト改善の心臓

🎯 このノックが解く問題

「カスタマーサクセスがSlackでやり取りした内容」「サポート窓口に来たメール」「NPSアンケートの自由記述」が別々の場所に蓄積され、経営者には断片しか届かない。これが改善サイクルを止める最大要因です。

🧭 前提
  • 顧客接点チャネルが3〜5個ある(普通)
  • 全部を読みに行く時間はないが、"今週の主要トピック3つ"だけ知りたい
  • 感情・優先度・カテゴリーで分類したい
✅ 実装ステップ

Step 1 — データ集約

  • Slack MCP → サポートチャンネルの週次メッセージ取得
  • Gmail MCP → support@ 宛メールを取得
  • Google Forms / Typeform API → フィードバック回答取得

Step 2 — 分類スキル

.claude/skills/feedback-classify/SKILL.md

---
name: feedback-classify
description: 顧客フィードバックを分類・優先度付け
---

分類ラベル:
- type: バグ / 機能要望 / 称賛 / 質問 / 解約予兆
- emotion: positive / neutral / negative
- priority: P0(即対応)/ P1(今週)/ P2(来月)/ P3(将来)
- category: UI / パフォーマンス / 機能X / 機能Y / 料金

出力: JSON配列

Step 3 — 週次サマリー

# 毎週金曜17時に自動実行

## 週次フィードバック要約
- 総件数: XX
- P0(即対応): X件 → {内容}
- トップ機能要望: {N}件 / {具体}
- 解約予兆: {N}件 / {背景}
- 今週の称賛ハイライト: {1件抜粋}

僕はCC講座受講生とのチャットで「勉強会第XX回の発言」みたいな質問を受けた時、即座にcmkiller-crud でセマンティック検索をかけます。全文120KBをAIに食わせるのは無駄。ヒット200字+前後文脈で十分、コンテキスト消費が1/600になります。顧客フィードバック分類も同じ原理──生データから意味のある抜粋だけを取り出せば、経営者が全部読まなくて済みます。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — 分類プロンプト
次のフィードバックを以下のJSON形式で分類してください:

{
  "id": "{uuid}",
  "raw_text": "{原文}",
  "type": "バグ|機能要望|称賛|質問|解約予兆",
  "emotion": "positive|neutral|negative",
  "priority": "P0|P1|P2|P3",
  "category": "{具体カテゴリ}",
  "summary": "{30字以内}",
  "action_required": true|false
}

🚨 ハマりポイント3つ

  • 個人情報の扱い:メール本文に含まれる個人名・連絡先はハッシュ化してから分類
  • 同じ要望の重複:似た要望を集計して"件数"で優先度判断する処理を入れる
  • 分類ラベルが増殖:最初は5-7カテゴリに絞る。増やすと分析が機能しなくなる
KNOCK 16 / CAT 02 — 経営実装

採用応募書類の
1次スクリーニング自動化

月50通の履歴書を経営者が全部読む時代は終わりました。募集要項との適合度・強み・懸念を自動評価して、面接すべき上位5名だけ浮上させる仕組み。

🎯 このノックが解く問題

採用は経営判断に直結するのに、1次スクリーニングに"単純作業"の時間が膨大に取られます。そして疲弊した頭で判断するから、見逃しと誤判定が起きる。このノックは"判断の質を保ったまま時間を90%削る"実装です。

🧭 前提
  • 求める要件(Must / Want / Nice-to-have)を明文化してある
  • 応募書類がPDF or テキストで1ヶ所に集まっている
  • 最終判断は人間(Claudeはあくまで1次)
✅ 実装ステップ

Step 1 — 求める要件をYAML化

hiring-criteria.yaml

position: シニアエンジニア
must:
  - TypeScript 3年以上
  - チームリード経験
want:
  - AI/ML バックグラウンド
  - スタートアップ経験
nice:
  - OSS貢献
  - 英語日常会話

Step 2 — スクリーニングスキル

.claude/skills/resume-screen/SKILL.md

name: resume-screen

手順:
1. hiring-criteria.yaml を読む
2. 応募書類PDFを抽出(Read + OCR)
3. Must / Want / Nice-to-have で個別スコアリング
4. 出力:

{
  "candidate": "{氏名}",
  "must_score": "A/B/C",
  "want_score": "高/中/低",
  "strengths": ["…", "…"],
  "concerns": ["…"],
  "overall": "面接推奨 | 保留 | お見送り",
  "interview_focus": ["面接で確認すべき3点"]
}

Step 3 — 人間の最終確認

Claudeが"面接推奨"と出したものだけ、経営者が30分レビュー。"保留""見送り"はチーム側で定型返信。時間配分が90/10 → 10/90に逆転します。

ClaudeCodeで人事系を任せる時、僕は必ず"Claudeが判断の根拠を必ず明示する"ことをSKILL.mdに書きます。「TypeScript 3年以上はMust。応募書類のGitHub 〇〇で 5年以上の履歴が確認できる → Must達成」のように、応募書類のどこを読んで判断したかを引用させる。これがあれば"なんで面接不可にした?"と聞かれても即答できます。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — /screen コマンド
---
description: 応募書類PDFを1次スクリーニング
---

# /screen {応募者フォルダ}

手順:
1. 指定フォルダ内の全PDFを読む
2. resume-screen スキルで各人を評価
3. JSONをCSVに変換
4. "面接推奨"だけに絞ってSlackに要約投稿

🚨 ハマりポイント3つ

  • 差別的バイアスの混入:性別・年齢・出身を判断材料から明示的に除外するルールをスキルに書く
  • 経歴詐称の検知:GitHubリンク・LinkedInURLがあれば"整合性確認"指示を入れる
  • 合格判定の基準が緩むor厳しい:1ヶ月に1回、人間判定と照合してキャリブレーション
KNOCK 17 / CAT 02 — 経営実装

日報をClaudeが書く
(Git log × カレンダー × Slack)

"今日何やったっけ?"と思い出しながら書く日報の時代は終わり。Gitコミット・カレンダーの予定・Slackで発言した内容、全部組み合わせてClaudeが日報の初稿を自動生成します。

🎯 このノックが解く問題

経営者だけでなく、チーム全員の日報が"形骸化 or 未記入"が9割。理由は簡単で、書くのが面倒だから。自動生成にすれば、経営者は"確認して微修正"だけで済み、チームに対しても同じ仕組みを配布できます。

🧭 前提
  • Git(コミットログ)・Google Calendar・Slack の3チャネルから情報取得
  • Notion or Scrapbox に日報DBがある
  • 17時 or 18時にスラッシュコマンド1つで完結
✅ 実装ステップ

Step 1 — データ収集

.claude/skills/daily-report/SKILL.md

データソース:
- Git: 今日のコミットメッセージ
- Calendar: 今日の予定(終了した分のみ)
- Slack: 自分の発言(参加チャンネル全部)

収集コマンド例:
git log --since="6am" --author="$USER" --oneline

Step 2 — 日報スキル

手順:
1. 各データソースから今日のログ取得
2. 以下フォーマットで日報初稿生成:

## {日付} 日報

### 達成したこと
- {Git logから} {カレンダーから}

### 進行中・未完了
- {中途半端なタスク}

### ブロッカー・相談事項
- {Slackでの質問 or エラー情報}

### 明日やること
- {カレンダーの明日の予定}

3. Notion 日報DBに下書きとして起票
4. Slack #daily にリンク投稿

CC講座第1回で、僕は自分が今運用しているClaude活用を"大きく7パターン"と紹介しました:Webアプリ開発/デスクトップアプリ開発/コンテンツ作成/サブエージェント/スキル/動画編集/セミナー作成。この日報機能は"コンテンツ作成"の応用です。活動ログを整形して意味ある形にする──これはClaudeの最も得意な領域の1つ。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — /daily-report コマンド
---
description: 今日の日報を自動生成してNotionに起票
---

# /daily-report

手順:
1. daily-report スキルを起動
2. 生成結果を表示
3. ユーザーに修正/追記を聞く
4. 承認されたらNotion起票
5. Slack #daily にリンク投稿

🚨 ハマりポイント3つ

  • コミットがないタスクが抜ける:営業系・資料系は Git に残らない。カレンダー+Slack補完が必須
  • プライベートメモ混入:DMのSlackは取得対象から外す(プライバシー事故になる)
  • 同じタイムスケールの他人のログを混ぜない:自分のuser_idでフィルタ
KNOCK 18 / CAT 02 — 経営実装

社内FAQボット
(Notionナレッジ × RAG × Skill)

「あの手順どこに書いてあったっけ?」が永遠に無くなる仕組み。Notionに貯めた社内ナレッジをRAG(検索拡張生成)でベクトル化し、Slackから質問するだけで引けるようにします。

🎯 このノックが解く問題

社内ナレッジは"貯めれば貯めるほど探せなくなる"矛盾を抱えています。Notionに1000ページあっても、必要な時に検索キーワードが合わないと見つからない。RAGは"意味で検索"できるので、表現が違っても拾える。これがFAQボットの核心です。

🧭 前提
  • Notion に社内ナレッジが1ドキュメント=1トピックの粒度で整理されている
  • ベクトルDB(Pinecone / Supabase Vector / Cloudflare Vectorize / ローカルでもOK)
  • OpenAI Embeddings か Voyage AI で埋め込み生成
✅ 実装ステップ

Step 1 — ナレッジをチャンク分割&埋め込み

// 疑似コード
const docs = await notion.getAllPages();
for (const doc of docs) {
  const chunks = chunkify(doc.content, 500); // 500字単位
  for (const chunk of chunks) {
    const embedding = await openai.embeddings(chunk);
    await vectorDB.insert({ id: doc.id, chunk, embedding });
  }
}

Step 2 — 検索スキル

.claude/skills/faq-bot/SKILL.md

手順:
1. ユーザーの質問を埋め込みベクトルに変換
2. ベクトルDBで類似度トップ5を検索
3. 5件のチャンクをコンテキストに渡して回答生成
4. 回答末尾に"参考: {Notion URL}"を付ける

Step 3 — Slack bot として公開

@faqbot 有給取得の手順って? → ボットが即回答+Notionへのリンク提示。

CC講座第4回で僕が説明した通り、"ASKクエスチョンフローで質問したらエンベディング生成して埋め込み、自分の質問とデータベースを紐付けて検索でマッチさせて返答する"── これがRAGの核心です。そして第7回の冒頭で僕は実際に"前回の応答の設定はあったようですが、具体的な内容については含まれていません"と回答した例を見せました。RAGは"どこを参照したか"が出せるから社内利用に強いんです。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — シンプルRAG構成
// 最小構成(OpenAI埋め込み + SQLite)
import { OpenAI } from "openai";
const openai = new OpenAI();

async function search(query) {
  const emb = await openai.embeddings.create({
    model: "text-embedding-3-small",
    input: query
  });
  // SQLite + vss拡張でコサイン類似度検索
  return db.prepare(`
    SELECT chunk, 1 - cosine_distance FROM docs
    ORDER BY cosine_distance ASC LIMIT 5
  `).all(emb);
}

🚨 ハマりポイント3つ

  • チャンクサイズがデカすぎor小さすぎ:300〜500字が初期値。結果を見てキャリブレーション
  • 埋め込みの同期漏れ:Notionの更新を毎日00時にクロール&再埋め込みする cron 必須
  • ハルシネーション:"コンテキストにない情報は'該当なし'と答える"と指示必須
KNOCK 19 / CAT 02 — 経営実装

顧問先レポートの
初稿を自動生成する

顧問業をしている経営者なら必須。月次報告書・ミーティング議事録・次月の提案、全部Claudeに初稿を書かせて自分は戦略パートに集中する仕組み。

🎯 このノックが解く問題

顧問業の収益の多くは"考える時間"の対価。でも実態は"資料を整える時間"が半分以上を占めがち。整形作業をAIに渡せば、顧問1社あたりの利益率が2〜3倍になります。

🧭 前提
  • 顧問先ごとに前月のZoomログ・Slack・Notion等が蓄積されている
  • 定型テンプレ(課題 / 進捗 / 次月方針)が存在する
  • 顧問先の契約範囲(NDA等)でClaude利用可能
✅ 実装ステップ

Step 1 — 顧問先ごとのフォルダ構造

consulting/
├── client-a/
│   ├── knowledge/       # 会社背景・ビジネスモデル
│   ├── meetings/        # 月次ミーティング議事録
│   ├── reports/         # 過去レポート
│   └── CLAUDE.md        # この顧問先専用の前提
└── client-b/
    └── ...

Step 2 — 顧問レポートスキル

.claude/skills/consulting-report/SKILL.md

手順:
1. 指定顧問先フォルダを読む
2. 当月の meetings/ 全て要約
3. 前月 reports/ と比較して変化点抽出
4. 以下テンプレで初稿生成:

## {会社名} 月次レポート {YYYY-MM}

### 1. 今月のハイライト(3項目)
### 2. 課題と取組状況
### 3. KPI進捗
### 4. 来月の提案(3案)
### 5. 戦略パート ← ここは経営者が手動で書く

Step 3 — 顧問先ごとに専用コマンド

/consulting-report client-a 2026-04

僕はtoB AI顧問として活動していて、顧問先のAI講座売上5,000万円を支援してきました。各顧問先ごとにCLAUDE.mdを用意して、その会社の前提・ステークホルダー・過去の議論を全部記憶させています。こうすることで、毎回の顧問セッションが"今日が3回目"のような厚みのある対話になる。これが顧問単価を上げる最大の武器です。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — 顧問先CLAUDE.md
# CLAUDE.md - {顧問先名}

## 会社概要
- 事業: ...
- ステージ: ...
- キーパーソン: ...

## 契約範囲
- 目的: ...
- 除外: ...

## 過去の主要議論
- YYYY-MM: ...
- YYYY-MM: ...

## 注意事項
- 禁句: {機密情報など}
- 重要ドキュメント: knowledge/ 配下

🚨 ハマりポイント3つ

  • NDA違反リスク:顧問先の情報をClaudeのAPI経由でAnthropicに送ることは契約範囲か確認必須
  • 顧問先間のデータ混在/consulting-report実行時に対象を明示しないと誤クロスリークの元
  • 戦略パートまで自動化してしまう:Claudeは整理係。判断は必ず人間が入れる
KNOCK 20 / CAT 02 — 経営実装

意思決定ミーティングの
事前資料を自動準備する

「ミーティング前に資料準備する時間が無い」で会議の質が下がる負のループを断つ。前回の議事録 + 今回の論点 + 関連データを1枚のブリーフに自動整形して、全員が準備完了した状態で会議に入る仕組み。

🎯 このノックが解く問題

ミーティングの"最初の15分"はたいてい"前回何を決めたっけ?"の復習に消えます。ここを自動化すれば、会議の冒頭から意思決定モードに入れる。1回あたり15分×年間200回=50時間。ここだけで1週間分の時間が浮きます。

🧭 前提
  • 前回のミーティング議事録が存在する(K12のタスク抽出と連動)
  • 今回のアジェンダ(3〜5論点)がCalendar招待に書かれている
  • 関連データ(KPI・スプシ・Notion)がアクセス可能
✅ 実装ステップ

Step 1 — meeting-prep スキル

.claude/skills/meeting-prep/SKILL.md

手順:
1. カレンダーAPIで次のミーティング情報取得
2. 参加者・アジェンダ・前回議事録を特定
3. 以下の"1枚ブリーフ"を生成:

## {ミーティング名} 事前資料

### 前回のおさらい(3行)
- {議題1の決定事項}
- {議題2の決定事項}
- {未完タスク}

### 今回のアジェンダ
1. {論点1} → **関連データ**: {自動添付}
2. {論点2} → **関連データ**: ...

### 推奨する結論の叩き台
- {論点1について}: {案A / 案B / 案C と ClaudeのRecommendation}

4. Slack or メールで参加者全員に配信(開始1時間前)

Step 2 — 定期実行

# 毎時チェックして、1時間後のミーティングに向けて自動生成
0 * * * *  claude --prompt "/meeting-prep --next-hour"

CC講座第3回の冒頭、僕は毎回"前回何のお話をしたか覚えていますか"と振り返ります。これは「前提の再共有」こそ意思決定ミーティングの心臓だから。このノックは、僕がCC講座でやってる"勉強会冒頭のおさらい"を、あなたの会社の全ミーティングに自動適用する仕組みです。

⚙️ コピペ用テンプレ
TEMPLATE — meeting-prep出力例
# 戦略会議 2026-04-19(15:00-16:00)事前資料

## 参加者
@代表 @CFO @CTO

## 前回のおさらい
- **新規事業A**: PoC開始を承認、4月末まで検証
- **採用**: エンジニア2名募集中
- **未完**: 財務モデル v2 作成(CFO担当 / 4/20期限)

## 今回のアジェンダ
1. **新規事業A PoC途中報告**
   → KPI達成率: 60%, 詳細: {Notion URL}
   → **叩き台**: 継続 / 方向転換 / 中止 の3案
2. **採用進捗**
   → 応募15名、1次通過3名(K16自動スクリーニング結果)
3. **Q2予算レビュー**
   → 月次レビュー最新: {K14で生成されたURL}

🚨 ハマりポイント3つ

  • 全ミーティングに発動しようとする:1on1・雑談系は除外。タグ"decision"等でフィルタ
  • 叩き台を"決定"と誤認:Claudeは提案。決めるのは会議。書き方で明示する
  • 事前資料を誰も読まない:配信時に"5分で読めるブリーフです"と明示。長文禁止

CAT 02 完了。
経営者の1日、どれくらい返せましたか?

10ノック全部入れれば、月40〜60時間が戻ってきます。次はCAT 03 ─ AI時代の業務設計。経営者が作業者に戻らないための組織設計10ノックです。

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